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けあ・あんだんて

【施術例1】Tさん 83歳 女性 様態レベル①

傷病名は「アルツハイマー型認知症」「パーキンソン病」
身体が右に傾斜した状態での寝たきりで、特に下半身の関節拘縮が強いTさん。
「床ずれ防止」「全身の血行促進」「関節可動域の確保(特に下半身)」を目標にし、施術を行っています。
施術毎に「ベット上に座り」、寝たきりでは動かない(動かせない)関節を動かすことで全身運動を行い現在の身体レベルの維持・向上を目指しています。

まずは、マッサージ・施術ができる体制に整えます

Tさん、こんにちは♪
3日ぶりだね(笑)

今日もよろしくね

あらら、今日は固くなってるね・・・、骨盤がねじれて、おへそが向こう向いてる(汗)

よいしょ、よいしょ・・・、お、戻ってきたね

Tさんは、関節が固くなりがち(関節拘縮:かんせつこうしゅく、と言います)で身体が傾いていることも多いため、まずはできるだけ正しい位置に戻していきます

まずは足・脚のリラクゼーション・マッサージから

脚全体を軽くさすって、リラックス

足裏からやろう
指圧でほぐします

気持ちいい?
良かった♪

足の末端もほぐします、冷たくなってる指を温めながら循環改善します

”すね”の外側をほぐします、ここは足首を上下する筋肉・・・、結構固くなってる人も多いです

”ふくらはぎ”をマッサージ、手のひらで優しく包みます

こんどは、固くなってる筋肉をほぐしていきます

次は”太もも”、ここも重要な筋肉、優しく包んで全体の循環を改善していきます

”太もも”外側を手のひらで優しく包みます♪

太もも前・外側の筋肉をほぐしていきます

太もも裏側をマッサージ、足→脚の順で末端から施術することで滞りがちな循環をゆっくり改善していきます

太もも裏の筋肉をほぐします。
脚のリラクセーション・マッサージはこれでおしまい♪

リラックスして「気持ち良い」と身体で感じてもらうことはとても大切。
こうしたリラクゼーション・マッサージを最初に行うことも多いです

脚の筋肉がほぐれてきたら、次は関節運動 まずは足・脚

よーし、脚動かしていくよ。
屈曲拘縮(関節が固くなってる)強めだから最初はゆっくり・・・

ゆっくり少しずつ、動かせる範囲で・・。
ちょっと動くようになってきたよ!

動くようになってきたから、次は内(内旋)・外(外旋)ね!

膝も伸ばしてみようかな・・・、あらら膝も固くなってるな

次は・・・、
足と腰を固定して膝を内・外に、股関節を動かします

末端の関節も、動かしていこう!

最後は足首の関節を動かして・・・、これで下半身の関節は全部動かしました、Tさん、お疲れ様

続いて足・脚の「関節リラクゼーション(関節運動)」を行います、声がけ、表情確認をしながら、各関節を正しい方向に少しづつ動かしていきます。

体を起こして、上半身の関節運動

さて、膝が90度になったから・・・、座るってみようかな?
ゆっくりね。

ゆっくりと左側に寝返りさせて・・・

足をベットから落として、ゆっくり起きるよ・・・、よいしょ!

Tさん、気持ち悪くない?
足を正しい位置に整えて・・・

よーし、真っすぐ座れたから腕を動かそうかな?
手のひらを上向きにして・・・

手のひらを上向きにすると腕(肩・肘関節)は簡単に動きます、ほらね

反対側もやろう、手のひら上向きにして

腕を動かしながら・・・、ちょっとタオル取っちゃおう!

お、指が開いてきたね、チャンス!
すかさず指の運動をします

いわゆる”寝たきり”の方でも、「座れる方」(股・膝関節が90度になる方)は積極的に座わってもらうよう心掛けています

座った状態での、体幹筋力トレーニング

筋力トレーニングの前に、上体の捻り運動。
やっぱり固いね、ゆっくり捻るよ

上体を前傾させて、脚と上体に負荷をかけます。
Tさん、怖い?
しっかり支えてるから大丈夫です!

次は左右のバランス訓練しよう、さっきとは全く違う筋肉を使います。
膝のラインより少し鼻が出るイメージ

今日も結構ハードメニューだった!?

Tさん、おつかれさまでした

「寝ている状態」が長いと「体幹部」は動かない・動かせないので、座ってもらって、いっぱい運動します!

元の位置に戻って今日はおしまい、谷さんおつかれさまでした

膝下になにか入れようかな・・・、このクッションが良いね。
「良肢位」の確保もぬかりなく

Tさん、今日はおつかれさまでした。
また来るね!

ベット上での「良肢位」の確保も大切です。
床ずれ・褥瘡予防の観点からクッション等を入れて帰ります♪