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けあ・あんだんて

【施術例4 】 Tさん 81歳 男性 様態レベル⑤

まずは、右脚(麻痺側・痺れは軽減)の状態を確認

Tさん、こんにちは

今日もよろしくお願いします

右脚の状態はどうかな?今日は真っすぐになってる

右脚をちょっと曲げて・・、Tさん痛みは?

おっ、今日は結構曲がりますね

3年前に硬膜下出血を発症したTさん、右半身の麻痺が残っています。痺れは軽減していますが、毎回状態を確認しています

それでは今日もリラクゼーション・マッサージ、脚からはじめます

脚全体をさすっていきます

足裏をマッサージ、Tさん、これ気持ちいいでしょう?

足の指も1本づつ、ここは血管・神経が通っているところなので丁寧に

すねの横、前脛骨筋は固くなっていることが多いので入念に

ふくらはぎ、血行促進のため下から上へ・・・

続いて筋緊張緩和のマッサージ、手の指全体を当てて優しく

ふともも部分もしっかりマッサージ、外側の腸脛靭帯は張っている方も多いです

固さ・張りを感じた場合、母指でほぐすことも・・・

ふとももの裏側・ハムストリングスもマッサージ

脚のマッサージの仕上げ、下から上へ軽くさすります

ある程度歩行も可能なTさんですので、筋肉の「固さ」「張り」を確認し、ほぐすことを中心にマッサージしていきます

つづいて上半身のリラクゼーション・マッサージ

腕全体を軽く察っていきます、Tさん、リラックスして下さいね

血液の循環改善のため、末端から・・・
指も1本づつマッサージ

上腕部、筋肉の固さを確認しながら・・・

腕全体をほぐしていきます、Tさん、強さは大丈夫?

腕の上部・肩もほぐしていきます

後半はリハビリ的な訓練・トレーニングを行うので、上半身のリラクゼーション・マッサージでリラックスしていただき、筋緊張を緩和していきます

寝返りをして横向き(側臥位)になれるTさん、首・背中・腰をマッサージします

横向き(側臥位)になってもらって、「首→背中」を優しくさすっていきます

しっかり肩をホールドして、肩全体を上下に動かし、肩回りの筋肉を緩めていきます

首・背中のマッサージ、ここは固くなっている方が多い部分

ゆっくり丁寧に行います

どんどん下げていって・・・、
腰まで入念にもみほぐしていきます

肩をしっかりホールドして、内回り・外回り・・・、横向きになれる方へはこうして肩回りを緩めていきます

最後は再び「首→腰」をかるくさすっていきます

背中・腰は「凝り」を感じる方が多い部位、横向き(側臥位)が可能な方へはこうして入念にマッサージ、「気持ち良い」と言って頂ける部位でもあります!

ここからは脚・下肢の関節運動と筋力強化メニュー

ここからは、関節運動と筋力強化のメニュー
まずは足関節曲げてきます

これで足先伸ばします・・・

今度は屈曲・・・、Tさん自身の力で行ってもらいます

次は私は手を放しますね、同じことをやってみましょう
どうしても尖足が出ちゃいますね

よーし、今度は負荷をかけてやろう
おー、力強いです!

次は膝です、ちょっとフォロー
膝の曲げ伸ばしをしましょう

Tさん、今度は自分でやってみましょう
あらら、だんだん膝が内側によってきました(笑)

今度は脚を上げて・・・、筋力強化のトレーニング、Tさん、蹴って下さい

伸ばすとき、このポイントで回転しちゃう・・・、この筋力が弱いんだね

手で抵抗かけるから、Tさん、膝を内側に倒して・・・、内転筋の強化だよ

今度は外側に倒して、外側はいい感じ!
私が疲れてきました

Tさん、さっきと同じ運動しましょう、今度はブレずに真っすぐ伸びてます!

右半身に麻痺が残るTさん、どの筋力に問題があるのかを探り集中的に行います。内転筋(脚を閉じる筋肉)の筋力が弱いので、そこを重点的に・・・

ベットに座ってもらって・・・、どれだけ真っすぐ座れているかを確認します

次は座ってみましょう、とても安定してきましたよね

膝の位置から見て、骨盤がちょっと右に回旋してますね

右膝をちょっと前に、左膝を後ろに・・・

これで骨盤の位置が一緒くらいです

それではTさん、おへそを前に出して胸を張りましょう

「どれだけ整った座位(座った状態)が取れるか」は身体の状態を判断する上でとても大切なポイントです、立位訓練・歩行訓練に移行するかどうかもここで判断します

座った状態で上半身の関節運動、麻痺側の右側を中心に

こんどは腕を動かしていきましょう、Tさん、痛みは大丈夫?

まだ肩甲骨の動きが・・・、もうちょっと動くと良いな

今度は反対、大胸筋を伸ばしていきます

次は肩関節を開いていきます、少しづつ、ゆっくりと

次は肘関節を動かしましょう、さて指が入るかな

肘をしっかり固定しながら、内・外のリズムで

指を開いていきます、1本づつ丁寧に、親指が強敵だね(笑)

ここ(母指球)が固いもんね、マッサージしてほぐしていきます

だいぶ良い状態のTさんですが、まだ麻痺が残っています。
より良い状態を目指して、可動域を広げていきます

機能訓練に移ります、麻痺側の「ビー玉運動」「机掃除運動(Tさん考案)」

麻痺側の「微細運動」、ビー玉運動を行います。
ビー玉を足の指で掴んで・・・、箱の中に入れていきます

この運動では「足底筋群」と呼ばれる様々な筋肉(虫様筋 母指内転筋など)を使いますので、「微細運動」の良いトレーニングになります

次は手・腕の機能訓練、これはTさん自身で考案した「机掃除運動」棒状にした雑巾を握って前後・左右に動かします

左から右へスライドさせて、手を上に向ける!
さっきとは別の筋肉を使う機能訓練です

まだ「共同運動」が残っているのですが、ひとつひとつの筋肉が動くように頑張っています

まだ少し「共同運動」が残るTさん、「動作の実用性・ADLの自立度」をさらに高めるため”微細運動”と呼ばれる細かな機能訓練を必ず行います

最後は歩行訓練で終わろう!

最後は「歩行訓練」、Tさんは「杖なし・二点歩行」が可能です、安全確保のため介助はしますが、できる限りご自身の力で歩きます

歩幅を合わせて、1歩づつ・・・

杖歩行でも一緒ですが、麻痺側→健側の順で歩行をしていきます

はい、お疲れさまでした!
ゆっくり座りましょう

Tさん、疲れた?
あ、全然大丈夫みたい(笑)
それでは明後日も頑張りましょう、ありがとうございました。

歩行訓練は「自宅での生活」をイメージして行っています。少し狭いところを通ったり、少し段差のあるところを通ったり・・・、いつもの生活をご自身で安全にできるように、そんなことを心掛けています